シロヤマゼンマイ(ゼンマイ科)

Plenasium banksiifolium Presl

(English version is here.)


 シロヤマゼンマイの変異は,種内変異かどうか疑問に思っています.胞子嚢群は下部の羽片に付くという特異的な形をしていますが,最下羽片だけが実葉になるもの,真ん中くらいまで実葉になるもの,実葉だけの葉を作るものまでありました.株の若さが影響しているのかとも思いましたが,結論が出ませんでした.私の同定間違いでなかったら種内変異にしては大きすぎるような気がしました.ご覧ください.


胞子嚢群は,裸葉と同じ形態の葉の最下部の羽片につく.

2005年9月11日西表島浦内川


上の植物の実葉の拡大.

2005年9月11日西表島浦内川


山地の日当たりの良い乾いた斜面に自生する.実葉がなくても葉が革質で特徴的である.

2004年9月4日西表島白浜林道


羽片の数が少ないときには,下部の羽片が長く全体が3角形になるときもあるが,胞子嚢群の付き方でシロヤマゼンマイと同定ができる.種内変異

2005年9月12日西表島白浜


上の植物の実葉の拡大.

2005年9月12日西表島白浜


最下部だけでなく,半分くらいまで下部の羽片が胞子嚢群を付けるときもあるとされている.種内変異

2005年9月12日西表島白浜


種名不詳

以下のシダは,シロヤマゼンマイかと思っていたのですが,写真をみると違うようです.分かる方がいれば教えてください.ttanakaアットマークktmail.ktokai-u.ac.jp です.


さらに,シロヤマゼンマイにも裸葉の上部の羽片にまで胞子嚢群がつくもの(実葉)があると思って撮影したものであるが,図鑑の説明からよく観察するとシロヤマゼンマイと異なる種のようです.

2005年9月9日西表島網取


上の植物の実葉.

2005年9月9日西表島網取


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