9という数字

(本質を見抜く力 第15話)


 からすさんから「9/9(9分の9)は1にならない計算方法」について質問がありました.私は数学者ではないので,そのことには正確に答えられないのですが,質問の趣旨を分かりやすく言うと,9/9は,

   9×1/9=9×0.1111111=0.9999999

ということで,極めて1に近いが,1ではないということでしょう.ちょっと聞いたら正しそうですが,答えは,1でよかったと思います.整数の概念は,代数の基本的なことだったと思いますが,忘れてしまいました.

 昔,数字でいろいろと遊んだことがあります.特に9という数字は面白いと思っていました.私が,中学生の頃,科目数が9科目で,その平均を先生方がそろばんで行っていました.まだ,計算機もなかった時代です.合計は,そろばんでも簡単にできていましたが,割り算は,熟練しないとそろばんでは面倒で,平均を出すのに先生方は苦労していた様です.ある時,1/9が0.111111になることと9で割ることが結びついてそろばんで平均を出す方法を思いつき,数学の先生に言ったら大変褒めてもらった思い出があります.

 9科目の合計が例えば731点だったとします.平均は

731/9=731×1/9=731×0.111111=731×(0.1+0.01+・・・・)=73.1+7.31+0.731+0.0731=81.2141

で小数点1桁であれば,731/9=81.22222と同じになります.そろばんで単純な足し算を4回すれば81.2という平均が出るということです.その後,大学にはいって,始めて計算機(電卓)を買った時,(1/9)×(1/9) と,1111111×1111111,あるいは,(1/9)×1111111は同じような結果(123456790123・・・)が出ますが,この様な面白い数字ができるような遊びをたくさん作って友達を驚かせたことがあり,今の絵文字囲碁問題に繋がっているような気がします.9,8,99・・・,11・・・などは,結構使えたと思います.一つ思い出しました.1.00001××の後に=を何度か打つと下の数字が一つずつ増えて行きます.

 ついでなので,消費税の計算の仕方を書きます.1300円の品物を買ったとします.1300×1.05で計算できる方はそれでいいのですが,私は,5=10/2なので,×0.05=×1/2×1/10で計算しています.1/10は桁を一つ落とすだけなので,実際には2で割るだけの計算です.130を2で割ると65なので1300に65を足して1365円です.2500円で消費税込みの価格を計算してみてください.このやり方だと簡単に暗算できることが分かると思います.消費税が5%だから暗算でできますが,変わるとできなくなります.この方法で消費税が計算しやすいように政治家には消費税を上げないように頑張ってほしいです(笑い).