波野の家の秘密

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利用される方は必ず下記の 基本方針 をお読みください


 
(秘密1) 家の裏に穴が2つあります.1つは大きな洞窟,一つは深い抜け穴です.さて,何の目的で作られたものでしょうか?
(秘密2) 裏山に大きな木の切り株がありました.トトロの家の裏山にあった木のように大きな木があったようです.その切り株を掘ってテーブルを作りました.さて,何の木でしょう?
(秘密3) 牛小屋の2階に(むしろ)がたくさんあります.この筵はスギの枝を巻き込んでいますが何のためでしょう?
(秘密4) 蔵の2階に珍しい 臼と杵があります.何が珍しいのでしょうか?











水源
  阿蘇は牛の放牧だけでなく,広い水田もあります.しかし,外輪山の上にある波野村に降った雨は地下水となり,大分や熊本で湧水などの水源になりますが,波野村には川は少なく,水田はあまりできませんでした.従って,収量の少ない陸稲(おかぼ,熊本では野稲とも言う)が中心でした.  波野の家の裏山は管山と言い,木挽き(こびき)の方が,山の上に井戸(御手洗?)を掘ったそうです.そこで,水を得るため,大正5年頃,水源があるその井戸に向かってこの抜け穴を掘り,2,3年は得られた水で3反(たん)ほどの水田ができたそうです.ただし,このような目的で掘られた穴は,これ以外に聞いたことも見たこともありません.波野の人々にとって水は金銀サンゴ綾錦(宝もの)にも優るものだったのです.

野菜の貯蔵庫
 昔は冷蔵庫などありませんでした.従って田舎(いなか)では野菜やイモなどの貯蔵に穴を掘っていました.この穴には扉が付いていて夏も冬も15度前後に維持することができました.購入したときにはマックロクロスケのようなコウモリが,ここだけでなく家の中にも住んでいました.人が住むといつの間にかいなくなってしまいました.

ケヤキ
 ケヤキの木は樹形の整った美しい木で材木としても重要です.私達がこの家を購入したときにはすでに伐採(ばっさい)されていましたが,樹齢約300年と推定されたこの木はトトロの家の裏山にあった木のようにトトロが住んでいたかも知れません.狸(タヌキ)の糞(ふん)はこの周りによく見られます.そういえばトトロはタヌキに似ていますね.

筵(むしろ)
  昔の生活は自給自足が原則でした.今ではビニールのシートが安い値段で売っていますが, 筵を1枚作るのは大変です(手織(おり)で作ると1枚いくらかかると思いますか?).筵はその上で農産物を乾燥させたりするのに無くてはならないものでした.その大切な筵を’ネズミから守る’のに針のあるスギの枝を入れて保管していました.

臼(うす)と杵(きね)
  穀物(こくもつ)を食べるには,多くの場合,粉にする必要があります.粉にするには,主に石臼で挽(ひ)く,(つき)臼でつく,すり鉢で擂(す)る、大根おろしのようなものでおろすという3つの方法があります.元々臼とは漢字の形からも想像できるように石でできた’ひき臼’の事ですが,日本では,粒のまま食べるお米を主食にしていたため,江戸時代を除き,あまり普及しませんでしたので臼といえば餅つきで使う臼をイメージします.ここにある臼は,非常に珍しい木製の’くびれ臼’で杵はハンマー型の横杵ではなく,’縦(たて)杵’です.まるで,お月様に住むウサギのようです.