(English version is HERE .)
1999年8月に熊本県の波野村に木之内均君と二人で農家を買いました.古い農家で,囲炉裏が2つ,かまど,土間のある母屋の他,納屋,馬小屋および五右衛門風呂まであって日本人の原風景にあるような家です.表に畑,裏に杉山もあります.農業の体験型学習の場,環境教育の場になればと思っています.碁盤も準備して置こうと思っています.利用される方は必ず下記の基本方針 をお読みください.阿蘇百景もご覧ください.
波野の家は阿蘇市中江(旧波野村中江)にあります!中江の部落は,鈴木健二前熊本県立劇場館長が中心になってNHK衛星放送で24時間連続生放送された 中江岩戸神楽で有名です.1400 年前に建立された 荻神社の横に作られた神楽殿(国道57 号線沿いの神楽苑とは異なります)では春から秋まで毎月第一日曜日に無料で神楽を公演しています.
また,中江には,九州の主な山々,阿蘇,久住,祖母,が一望に見渡せ,四方八方よく見える荻岳(843 m )があります.私は山を歩き,植物や鳥などを見るのが好きで,いろんな山に登っていますが,波野の家に出会うまでは荻岳のことを知りませんでした.登ってビックリしました.こんなに景色のすばらしいところはそんなにありません.雄大な気分になれます.車で頂上まで登れますので一度大パノラマを展望してください.
阿蘇市波野(旧波野村)は,阿蘇の外輪山の上にあり,高原の冷涼な気候を活かしたキャベツやダイコン,種ジャガイモなどの高冷地野菜とソバの畑が広がり,草原では、肥後の赤牛がのんびりと草を食べています。中江の部落はこの波野村にあります.
- 失われた日本の農家の生活を思い出し,あるいはイメージして,私たちの新しい原風景を作り出す.
- 古い農家の保存をし,環境に優しい自然と調和した生活の体験と実践の場として利用する .
建物の保全基本方針
壁紙の中から大正2年の新聞が見つかるなど本当に古い農家の家(明治28年建造)で非常に傷んでいました.そこで,差し当たって住めるように,またできるだけ長く持たせるために,大工さんに修理をお願いしました.その方針は,出来るだけ原型を残すためのものとし,住みやすくするためなどの必要以上の改築は行っていませんし,おしゃれな民家を想像すると落胆しますので利用される方はご理解ください.また,利用に当たりましては,来たときより少しでも良くなるようご協力ください.
生活行動の基本方針
旅館ではありませんので基本的に自分のことは自分でしてください.五右衛門風呂を沸かすのも,寝る部屋(+α)を掃除するのも結構大変です [^^;] 昔の生活はこんなものだったということを思い出すなり,体験するなりしてください.結構楽しいですよ [^o^]
また,畑や山もあります.収穫の時期もあるかも知れませんが,耕起や種まきで忙しいかも知れません.また,草取りはいつでもできます [^^;] 強制はしませんが,利用者の方には是非自分なりにできることをしてみてください.
私たちは,このホームページでも ダイオキシン削減のための提言をしています.確かに,日本社会でゴミを出さないことは困難です.それでもプラスチック製品を避けたり,リターナブル瓶を用いたり,洗剤を避けて石鹸を使用したりするなど合成化学物質でできたものはできるだけ用いないことを生活の基本にしていますのでご協力ください.従って,生ゴミは土に埋め,ビニールなど持ち込んだゴミはここで燃やさないで,よりよい焼却場のある所へ持ち帰ってください.
道順は,以下の通りです.九州東海大学から約1時間です.
1)まず,57号線を竹田方面へ向かいます.
2)波野の道の駅(神楽苑)を過ぎ,しばらくして高千穂方面へ右折します.
3)後は荻岳へ向けて左折を2回します.
4)滝水駅から1.1kmなのですが,荻岳の表示と神楽の看板のあるところから右折します.
5)約100mのところに道がカーブし,畑があります.その右手の古い家がそうです.初めて来る方にはわかりにくいかも知れません(1時間ほど探した方もいます).このページをプリントアウトされることをおすすめします.それでは,無事到着されることを祈っています.